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【西田辺】シャープ田辺ビル跡地再開発 ツインタワー構想 2021年5月

シャープと野村不動産は大阪市阿倍野区西田辺1丁目の田辺ビル跡地にツインタワービルの建設を計画している。オフィスビルとタワーマンションからなる大型複合再開発で、当初は2021年度の竣工を予定していたが、今のところ田辺ビルの解体工事が行われる様子はない。

計画について

報道によるとツインタワーの構成は、シャープの本社機能や研究開発および海外事業を担当する部署が入る先端技術を取り入れたオフィスビルを1棟、プラウドシリーズを手掛ける野村不動産のノウハウを活かした分譲マンション(プラウドタワー?)が1棟とされている。規模は鴻海会長の発言によると50階建て程度を想定しているようだ。仮に50階建ての最先端オフィスビルとすれば高さは軽く200mを超えるが、敷地面積を考慮すると実現には容積率の大幅な緩和や空中権の移転等が必要になると思われる。

開発地について

シャープは2016年に旧本社ビルをニトリに、田辺ビルをNTT都市開発に売却。その後、台湾の鴻海(ホンハイ)傘下となり、第二の創業地である西田辺での再出発と経営再建を掲げて両ビルの買い戻しを目指したが、田辺ビルの買い戻しには成功したものの、旧本社ビルの買い戻しには失敗。旧本社ビル跡地は東京五輪後にニトリが新店舗を開業させる予定となっている。

場所は南港通の西田辺駅東交差点の南西角。道路を挟んで北側にニトリが所有する旧本社ビル跡地、東側に南北に長い長池公園がある。最寄り駅は大阪メトロ御堂筋線の西田辺駅で、2番出口から徒歩1~2分。またJR阪和線の鶴ケ丘駅からも徒歩4~5分の距離。

現地の様子(2021年5月)

シャープ田辺ビル 2021年5月 01
田辺ビルを南東側から撮影
ビルは閉鎖済みだがSHARPのロゴは健在
シャープ田辺ビル 2021年5月 02
田辺ビルを南西側から撮影
かつては工場として使われていた歴史がある
シャープ田辺ビル 2021年5月 03
残存しているシャープ田辺ビルの表札
シャープ田辺ビル 2021年5月 04
田辺ビルを北西側から撮影
大阪市南部を東西に走る南港通に面している
シャープ田辺ビル 2021年5月 05
田辺ビルを北東側から撮影
延床面積は約36,400㎡
シャープ旧本社ビル跡地 ニトリ建設予定地 2021年5月 01
田辺ビルの目の前にあるシャープ旧本社ビル跡地
既にビルの解体は完了し更地となっている
シャープ旧本社ビル跡地 ニトリ建設予定地 2021年5月 02
ニトリによる案内表示
地元民に今後の店舗建設を周知させている
シャープ旧本社ビル跡地 ニトリ建設予定地 2021年5月 03
シャープ旧本社ビル跡地を南西側から俯瞰
ニトリの店舗単独かテナント形式になるのかは不明
シャープ田辺ビル 2021年5月 06
田辺ビルと長池公園

物件概要

名称 シャープ田辺ビル跡地再開発
所在地 大阪市阿倍野区西田辺町1丁目3番
用途 オフィス・共同住宅
敷地面積 約10,800㎡
建築面積
延床面積
容積率対象面積
高さ
階数 地上50階程度を2棟
構造
建築主 シャープ株式会社・野村不動産株式会社
設計者
施工
着工
竣工予定 2021年(令和3年) ※当初計画

公式資料および関連サイトなど

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