シャープと野村不動産は大阪市阿倍野区西田辺1丁目の田辺ビル跡地にツインタワービルの建設を計画している。オフィスビルとタワーマンションからなる大型複合再開発で、当初は2021年度の竣工を予定していたが、今のところ田辺ビルの解体工事が行われる様子はない。
計画について
報道によるとツインタワーの構成は、シャープの本社機能や研究開発および海外事業を担当する部署が入る先端技術を取り入れたオフィスビルを1棟、プラウドシリーズを手掛ける野村不動産のノウハウを活かした分譲マンション(プラウドタワー?)が1棟とされている。規模は鴻海会長の発言によると50階建て程度を想定しているようだ。仮に50階建ての最先端オフィスビルとすれば高さは軽く200mを超えるが、敷地面積を考慮すると実現には容積率の大幅な緩和や空中権の移転等が必要になると思われる。
開発地について
シャープは2016年に旧本社ビルをニトリに、田辺ビルをNTT都市開発に売却。その後、台湾の鴻海(ホンハイ)傘下となり、第二の創業地である西田辺での再出発と経営再建を掲げて両ビルの買い戻しを目指したが、田辺ビルの買い戻しには成功したものの、旧本社ビルの買い戻しには失敗。旧本社ビル跡地は東京五輪後にニトリが新店舗を開業させる予定となっている。
場所は南港通の西田辺駅東交差点の南西角。道路を挟んで北側にニトリが所有する旧本社ビル跡地、東側に南北に長い長池公園がある。最寄り駅は大阪メトロ御堂筋線の西田辺駅で、2番出口から徒歩1~2分。またJR阪和線の鶴ケ丘駅からも徒歩4~5分の距離。
現地の様子(2021年5月)
物件概要
名称 | シャープ田辺ビル跡地再開発 |
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所在地 | 大阪市阿倍野区西田辺町1丁目3番 |
用途 | オフィス・共同住宅 |
敷地面積 | 約10,800㎡ |
建築面積 | – |
延床面積 | – |
容積率対象面積 | – |
高さ | – |
階数 | 地上50階程度を2棟 |
構造 | – |
建築主 | シャープ株式会社・野村不動産株式会社 |
設計者 | – |
施工 | – |
着工 | – |
竣工予定 | 2021年(令和3年) ※当初計画 |