日本経済新聞社と大和ハウス工業が大阪市中央区大手前1丁目の旧日本経済新聞社大阪本社(大手前別館)跡地に建設中の大阪・手前一丁目プロジェクト。テレビ局舎とアップスケール・ホテルからなる複合高層ビルで、規模は地上21階建て、高さ97.97m、延床面積38,877.12㎡、客室数377室、2023年12月の竣工、2024年春の開業を予定している。
大手前地区地区計画 概要
大阪市都市計画局は中央区大手前1丁目の旧日本経済新聞社大阪本社(大手前別館)跡地およびテレビ大阪本社の敷地を再整備する大手前地区地区計画の計画原案を公表した。計画地は都市再生緊急整備地域に指定されている「天満橋駅周辺地域」に位置し、国際観光拠点の大阪城公園や京阪天満橋駅に隣接した交通至便な立地条件を活かし、情報発信、業務、宿泊、居住、商業等の多様な機能を導入、都市魅力の充実と観光拠点機能の強化を図る。
引用元:大手前地区地区計画の決定(中央区)【大阪市都市計画局】
旧日本経済新聞社大阪本社(大手前別館)跡地をA地区、テレビ大阪本社および大手前センタービルのある街区をB地区とし、全体を2期に分けて開発。最初にA地区(約0.5ha)の開発が行われ、新ビルの低層部にテレビ大阪本社が移転、高層部に「ダブルツリーbyヒルトン大阪城」が入居する。B地区(約0.3ha)は質の高い景観形成や、にぎわいの連続性、周辺の地域環境を考慮した計画とし、業務、居住、商業等の機能を適切に導入する。
完成イメージ図
グレー基調の低層部とホワイト基調の高層部で構成される。デザインは「和模様」をコンセプトとし、大阪城の白壁や石垣、日本古来の市松模様など日本的な要素を取り入れる。
日本経済新聞社が区分所有する1~4階は、日経グループの情報発信拠点としてテレビ大阪が新本社として使用。セキュリティや防災性の高いビルへの移転により放送機能の更新と放送継続性の強化を図る。
寝屋川沿いの水辺に桜を配したテラス空間を設け、敷地の東西には憩いと賑わいの空間となる多目的広場を整備し一般に開放する。
引用元:「大阪・大手前一丁目プロジェクト」着工【大和ハウス工業】
ダブルツリーbyヒルトン大阪城
大和ハウス工業が区分所有する6~20階には、ヒルトンにおいて関西初のブランドとなる「ダブルツリーbyヒルトン大阪城」がオープンする。総客室377室に加え、レストラン、カフェバー、ロビーラウンジ、フィットネス・プール、エグゼクティブラウンジ、宴会・会議室などを備える。
引用元:「ダブルツリーbyヒルトン大阪城」が2024年春に開業予定【大和ハウス工業】
現地の様子(2022年8月)
物件概要
名称 | 計画名:大阪・大手前一丁目プロジェクト (仮称)大手前一丁目プロジェクト |
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所在地 | 地名地番:大阪市中央区大手前一丁目1番1の一部、1番2の一部、1番3の一部、1番4の一部 住居表示:大阪市中央区大手前一丁目以下未定 |
用途 | ホテル・事務所・テレビスタジオ |
敷地面積 | 4,372.56㎡ |
建築面積 | 2,765.07㎡ |
延床面積 | 38,877.12㎡ |
容積率対象面積 | 34,305.16 |
高さ | 97.97m |
階数 | 地上21階・地下1階 |
構造 | 鉄骨造 |
建築主 | 株式会社日本経済新聞社 大和ハウス工業株式会社 |
設計者 | 株式会社竹中工務店 一級建築士事務所 |
施工 | 株式会社竹中工務店 大阪本店 |
着工 | 2021年(令和3年)8月1日 |
竣工予定 | 2023年(令和5年)12月31日 |
地図
建設場所は土佐堀通沿い、京阪東口交差点から東へ約80m。寝屋川と大川の合流地点付近に位置し、大阪城公園の京橋口にも近い。周辺は大阪府庁や大阪府警察本部等のある官庁街。最寄り駅は大阪メトロ谷町線および京阪本線天満橋駅から徒歩約4分の距離。
公式資料および関連サイトなど
- 「大阪・大手前一丁目プロジェクト」着工【大和ハウス工業】
- 「ダブルツリーbyヒルトン大阪城」が2024年春に開業予定【大和ハウス工業】
- 大手前地区地区計画の決定(中央区)【大阪市都市計画局】