東京建物が大阪市中央区心斎橋筋2丁目の三津寺(みつてら)敷地に建設した東京建物三津寺ビルディング。カンデオホテルズ大阪心斎橋と三津寺および店舗で構成されるホテル・寺院一体型の複合ビルで、規模は地上15階建て、高さ59.95m、延床面積9,529.54㎡、建物は2023年9月に竣工、ホテル部分は2023年11月26日に開業した。
フロア構成
建物は1階~3階を吹き抜け構造とし、奈良時代に行基によって創建された三津寺の本堂を耐震補強工事を施した上で北側にスライドさせて移設。上空を覆うビルの4階以上がホテル、地下に店舗が配置される。

完成イメージ図
カンデオホテルズ大阪心斎橋はカンデオホテルズの「光り輝く」というコンセプトと、三津寺の本尊「十一面観世音菩薩」が放つ暖かな光を掛け合わせ、ともに文化を作っていく「地域共創型ホテル」を目指す。

1階の御堂筋の歩道側には三津寺本堂への出入口を配置し、一般客が気軽に参拝できる構造。

三津寺の本堂は大成建設の技術により旧建築をほぼそのままの状態で保存。次世代へと継承する。

ホテル最上階には約55mからの眺望が楽しめるスカイスパ(露天風呂・内湯・水風呂・サウナ)を完備。サウナには最新スペックのSAWO(サヴォー)社のオートロウリュサウナを導入する。

引用元:プレスリリースより
建物外観(2024年5月撮影)

メインストリートの御堂筋に面した開放的な立地環境

シックな低層部に明るい印象の高層部が映える

ヘリポートの意匠にも工夫が見られる


御堂筋では歩行者空間化工事が進む

黒い列柱状の構造物や燈籠が厳かな雰囲気

木製の門構えが参拝者を出迎える

旧建築そのままに耐震補強が施された

左側は三津寺の社務所


物件概要
名称 | 東京建物三津寺ビルディング(カンデオホテルズ大阪心斎橋) 計画名:(仮称)三津寺ホテルプロジェクト新築工事 |
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所在地 | 大阪市中央区心斎橋筋2丁目7-12 |
用途 | 複合用途(ホテル・寺院・物販店舗) |
敷地面積 | 893.61㎡ |
建築面積 | 828.99㎡ |
延床面積 | 9,529.54㎡ |
容積率対象面積 | 8,927.66㎡ |
高さ | 59.95m |
階数 | 地上15階・地下1階・塔屋1階 |
構造 | 鉄骨造 一部鉄骨鉄筋コンクリート造 |
建築主 | 東京建物株式会社 |
設計者 | 大成建設株式会社関西支店一級建築士事務所 |
施工 | 大成建設株式会社関西支店 |
着工 | 2021年(令和3年)1月6日 |
竣工 | 2023年(令和5年)9月29日 |
ホテル開業 | 2023年(令和5年)11月26日 |


地図
場所は御堂筋三津寺町交差点北東角。周辺は大阪を代表する繁華街で、御堂筋沿いには高級ブランド店が軒を連ね、敷地南側の三津寺筋には多数の飲食店がある。最寄り駅は各線難波駅および大阪メトロ心斎橋から徒歩3~4分の距離。
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