日本生命保険、京阪ホールディングス、関電不動産開発の3社が大阪市北区中之島4丁目の大阪市有地に建設中の(仮称)中之島4丁目未来医療国際拠点開発。最先端医療を提供する医療機関と、その開発に取組む企業やベンチャー企業及び支援機関が集積する全国初の施設で、規模は地上17階建て、高さ86m、延床面積約57,067.84㎡、2024年1月の竣工を予定している。
完成イメージ図
建物は高さ86mの高層棟と62mの中層棟を連結した構造。医療関係機関であることを想起させる白亜の外壁とシンプルなデザイン。高層棟の低層部にはガラスカーテンウォールが使用されている。
引用元:
一般財団法人 未来医療推進機構
中之島4丁目用地における未来医療国際拠点整備・運営事業に関する開発事業者募集プロポーザルにかかる優先交渉権者を決定しました【大阪市】
未来医療国際拠点のコンセプトは、再⽣医療をベースにゲノム医療や⼈⼯知能(AI)、IoTの活⽤等、今後の医療技術の進歩に即応した最先端の「未来医療」の産業化を推進、また国内外の患者への「未来医療」の提供により、国際貢献を推進するというもの。運営は未来医療推進機構が担当する。
施設構成
施設は未来医療R&Dセンター、未来医療MEDセンター、中之島国際フォーラムの3機能で構成される。高層棟の未来医療R&Dセンターには、リエゾンオフィス、産学医連携ベンチャーエコシステム、未来医療推進機構が入る。中層棟の未来医療MEDセンターには、病院、診療所、⾼度健診センターが入る。両棟の低層部に設置される中之島国際フォーラムには、カンファレンスセンター、コミュニティカフェ、未来医療ミュージアムが入る。
配置図(導線図)
(仮称)未来医療国際拠点の周辺では、2階及び地上レベルで周辺施設・周辺街区と繋がる歩行者空間を整備。大阪中之島美術館から繋がる中央緑道は中之島3丁目街区から西側隣接市有地までを結び、なにわ筋線新駅や中之島5丁目エリアとの回遊性向上に寄与するネットワークを形成。国立国際美術館側には南北のプロムナードを配置する。
建物内には東西に貫通するコリドーを設置し、来街者の各施設への円滑な誘導を図るとともに、コリドー沿いに配置されたコミュニティカフェや企業ショールーム、交流空間が来街者を施設内に呼び込む。
現地の様子(2022年1月)
物件概要
名称 | 計画名:(仮称)中之島4丁目未来医療国際拠点開発 新築工事 |
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所在地 | 地名地番:大阪市北区中之島4丁目32番17 |
用途 | 事務所・病院・診療所・集会場 (物販店舗・展示場・飲食店・駐車場付) |
敷地面積 | 8,6000.00㎡ |
建築面積 | 5,472.83㎡ |
延床面積 | 57,067.84㎡ |
容積率対象面積 | 52,378.58㎡ |
高さ | 86m |
階数 | 地上17階 |
構造 | 鉄骨造 |
建築主 | 日本生命保険相互会社・京阪ホールディングス株式会社・関電不動産開発株式会社 |
設計者 | 株式会社大林組 大阪本店一級建築士事務所 |
施工 | 大林組・フジタ 建設共同企業体 |
着工 | 2021年(令和3年)11月上旬 |
竣工予定 | 2024年(令和6年)1月中旬 |
地図
建設場所は堂島川と土佐堀川に挟まれた中之島の西部地区。なにわ筋の常安橋南詰交差点から東へ約110m。北側に大阪大学中之島センター、東側に大阪中之島美術館、南側に国立国際美術館、大阪市立科学館がある。アクセスは京阪中之島線の中之島駅および渡辺橋駅から徒歩5分、大阪メトロ四つ橋線の肥後橋駅から徒歩10分、阪神本線福島駅およびJR東西線の新福島駅から徒歩10分、大阪メトロ御堂筋線・京阪本線の淀屋橋駅から徒歩15分。