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【森之宮】森之宮北地区地区計画 (大阪公立大学 森之宮キャンパス) 2021年11月

大阪府と大阪市が城東区森之宮1丁目~2丁目のもと森之宮工場、中浜下水処理場、大阪メトロ検車場等の敷地で検討を進めている森之宮北地区地区計画。新設される大阪公立大学を中心としたイノベーション・フィールド・シティを目指す計画で、第1期開発となる森之宮キャンパスは2025年4月の開学を予定している。

大阪城東部地区のまちづくりの方向性

2020年9月、大阪府立大と大阪市立大の統合による新大学基本構想が示されたことにより、大阪城東部地区のコンセプトや土地利用計画の具体化を図ることを目的に、2019年12月より、大阪府、大阪市、地権者等からなる「大阪城東部地区まちづくり検討会」を開催し検討を重ねた。

大阪城東部地区 ゾーニングイメージ
大阪城東部地区 ゾーニングイメージ

引用元:「大阪城東部地区のまちづくりの方向性」の策定と府民意見等の募集結果について【大阪府】

2020年9月、「大阪城東部地区のまちづくりの方向性」により示されたゾーニングは以下の通り。

イノベーション・コアゾーン

・1期として土地の高度利用を図りながら、まちに開かれた新大学の都心キャンパスを整備。
・1.5期として、民間活力を導入し土地の高度利用を図りながら、大学施設関連機能を中心に、国際色ある業務・商業・宿泊・居住などの多様な交流・連携機能等の確保を図る。

親水空間+立体活用ゾーン

・河川との親水性や大阪城公園との一体性を図る。
・鉄道施設・下水処理場等の上部利用等により、立体的な土地の高度利用を図る。

多世代居住複合ゾーン

・健康医療機能等と連携し、スマートエイジングシティの取組みを展開しながら、多様な世代が健康で安全に住み続けられる、商業・業務なども含めた住環境の実現を図る。

拡張検討ゾーン

・当面は鉄道施設として継続利用し、将来的には、社会動向や地区内のまちづくりの動向を踏まえ、上部利用範囲の拡大や土地利用転換等も検討する。

森之宮北地区地区計画

上記の方向性を踏まえ、大阪市は2021年5月26日、都市再生緊急整備地域に指定されている「森之宮北地区」の地区計画原案の公衆縦覧を開始した。

原案では、大阪城公園の東側に位置する約12.3haのエリアにおいて、まちづくりのコンセプトである「大学とともに成長するイノベーション・フィールド・シティ」の実現に向け、土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新を図り、多世代・多様な人が集い、交流する国際色あるまちを形成するとしている。

森之宮北地区地区計画 説明図
森之宮北地区地区計画 説明図

引用元:報道発表資料 森ノ宮駅地区計画原案の公衆縦覧及び意見書の受付を実施します【大阪市】

もと工場跡地のA地区では、イノベーション・コアの中核となる大阪公立大学 森之宮キャンパスを整備するとともに、新たなイノベーションの誘発を図るため、民間活力を導入しながら、大学施設関連機能を中心に業務、商業機能等の複合的な機能の導入を図る。

大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)検車場の一部があるB地区では、A地区との連携を図りながら、業務、商業、宿泊、居住・健康医療機能等を中心に産学連携等の多様な交流を生み出す複合的な機能の導入を図る。

もと森之宮工場(ごみ焼却場)跡地のC地区では、北側の第二寝屋川との親水性を確保するとともに、業務、商業機能等の導入を図る。

中浜下水処理場のあるD地区では、北側の第二寝屋川との親水性を確保するとともに、都市施設の機能更新を図りながら、下水処理場の上部利用等を行うことにより、立体的な土地の高度利用を図る。

完成イメージ図

第1期地区に建設される大阪公立大学 森之宮キャンパスは、大阪城東部地区のまちづくりのシンボルとなるイノベーション・コアとして「知の森」をコンセプトに、13階建て延床面積約77,000㎡の施設となる。基本設計は日本設計、実施設計・施工は竹中工務店・安井建築設計事務所のグループが担当し、2025年4月の開校を目指す。事業費は約420億円。

大阪公立大学 森之宮キャンパス 完成イメージ図 01
大阪公立大学 森之宮キャンパス 完成イメージ図1
大阪公立大学 森之宮キャンパス 完成イメージ図 02
大阪公立大学 森之宮キャンパス 完成イメージ図2
大阪公立大学 森之宮キャンパス 完成イメージ図 03
大阪公立大学 森之宮キャンパス 完成イメージ図3
大阪公立大学 森之宮キャンパス 完成イメージ図 04
大阪公立大学 森之宮キャンパス 完成イメージ図4

引用元:大阪公立大学

大阪城東部地区 開発展開イメージ(1期)
大阪城東部地区 開発展開イメージ(1期)

2025年の開校時には基幹教育と文学部、医学部リハビリテーション学科、生活科学部食栄養学科が移転。その後、2027年をめどに民間活力を利用したキャンパス整備(1.5期整備)を行い、情報学研究科と産学官共創リビングラボを整備する予定。

現地の様子(2021年11月)

森之宮北地区地区計画 2021年11月 03
キャンパス建設予定地(A地区)を北西側から撮影
南側にUR森之宮第2団地が建つ
森之宮北地区地区計画 2021年11月 04
キャンパス建設予定地(A地区)を西側から撮影
こちら側に大きな公開空地が整備される
森之宮北地区地区計画 2021年11月 05
キャンパス建設予定地(A地区)を南西側から撮影
森之宮北地区地区計画 2021年11月 06
キャンパス建設予定地(A地区)を南側から撮影
約2.7haの広大な敷地
森之宮北地区地区計画 2021年11月 07
キャンパス建設予定地(A地区)を南東側から撮影
森之宮北地区地区計画 2021年11月 08
キャンパス建設予定地(A地区)を北東側から撮影
森之宮北地区地区計画 2021年11月 09
B地区となる大阪メトロ検車場
業務・商業・宿泊・居住・医療等の機能が検討されている
キャンパス側とは歩行者デッキで結ばれる予定
森之宮北地区地区計画 2021年11月 01
C地区となる森之宮工場(ごみ焼却場)跡
業務・商業機能等の導入が検討されている
森之宮北地区地区計画 2021年11月 10
南側から俯瞰するB地区とC地区
森之宮北地区地区計画 2021年11月 02
中浜下水処理場(D地区)
処理場の上部が立体的に使用される予定
森之宮北地区地区計画 2021年11月 11
拡張検討ゾーンとされるJR森ノ宮電車区

物件概要

名称 大阪公立大学 森之宮キャンパス
所在地 地名地番:大阪市城東区森之宮2丁目23他
用途 大学
敷地面積 約19,300㎡
建築面積
延床面積 約77,100㎡
容積率対象面積
高さ 約60m
階数 地上13階
構造
建築主 公立大学法人大阪
設計者 基本設計:株式会社日本設計
実施設計:株式会社竹中工務店・株式会社安井建築設計事務所
施工 株式会社竹中工務店・株式会社安井建築設計事務所
着工
竣工予定 2024年(令和6年)12月
開学予定 2025年(令和7年)4月

地図

開発予定地は大阪城公園の東側一帯。JR大阪環状線の大阪城公園駅、JR大阪環状線・大阪メトロ中央線・長堀鶴見緑地線の森ノ宮駅、大阪メトロ中央線・今里筋線の緑橋駅、JR学研都市線・大阪メトロ今里筋線の鴫野駅から徒歩圏内となる。

公式資料および関連サイトなど

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