NTT都市開発が大阪市中央区馬場町3丁目の旧NTT西日本本社ビル跡地に建設を計画しているパティーナ大阪。高級ホテルが入る高層ビル棟や観光支援施設などを整備する計画で、規模は地上20階建て、高さ102m、延床面積約39,000㎡、客室数220室、2023年2月の着工、2025年1月の竣工、同年春の開業を予定している。
法円坂北特定街区 計画概要
計画地全体の名称は法円坂北特定街区。配置は東側からB敷地(現NTT西日本馬場町ビル) 約2,900㎡、A敷地(旧NTT西日本本社ビル跡地) 約4,900㎡、史跡指定地(現駐車場) 約5,800㎡の3区画で総敷地面積は約13,600㎡。
中央のA敷地(観光拠点地区)は、容積率690%、高さの最高限度102m、国際会議やパーティーに利用できる多目的ホールの他、大阪城や難波宮跡を眺望できるレストランなどの機能を有した約220室のホテルを建設する。
東側のB敷地(観光支援地区)は高さの最高限度10m、既存の電話局を減築し、屋上に大阪城天守閣を正面に臨むオープンスペースを整備。大阪城公園とつながる北側には周辺エリアの観光情報の発信を行うデジタルサイネージやシェアサイクル拠点を設ける。
西側の史跡指定地(史跡保全地区)は難波宮跡の遺構を表現した形状の広場として整備し一般に開放する。大阪の都心部に残る貴重な歴史遺産である古代の難波宮を感じられる空間を目指す。
完成イメージ図
A敷地の高層棟に入るホテルはシンガポールのカペラホテルグループの新ブランド「パティーナホテルズ&リゾーツ」が日本初進出(世界では2軒目)。名称は「パティーナ大阪」に決定した。外装デザインは光井純アンドアソシエーツ建築設計事務所、インテリアデザインはストリックランドが手掛ける。
客室はスタンダードで50㎡以上、バルコニー付きの部屋を含む約220の客室のほか、スパ・フィットネスエリアやスカイロビー、レストラン、MICEにも対応したバンケットホールを備える。
引用元:
法円坂北特定街区(NTT西日本本社所在地)における開発計画について【NTT西日本】
『パティーナホテルズ&リゾーツ』 が日本初進出【NTT都市開発】
難波宮跡公園(北部ブロック)整備運営事業及び難波宮跡(南部ブロック)管理運営事業 設置等予定者の決定について【大阪市】
現地の様子(2022年8月)
物件概要
名称 | パティーナ大阪 計画名:法円坂北特定街区 (旧NTT西日本本社所在地) 開発計画 |
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所在地 | 大阪市中央区馬場町 地内 |
用途 | ホテル・観光支援施設・通信ビル |
敷地面積 | 総敷地面積:約13,600㎡ A敷地:約4,900㎡ B敷地:約2,900㎡ 史跡指定地:約5,800㎡ |
建築面積 | A敷地:約2,800㎡ B敷地:約1,400㎡ |
延床面積 | A敷地:約39,000㎡ B敷地:約5,000㎡ |
容積率対象面積 | A敷地:約33,700㎡ B敷地:約5,000㎡ |
高さ | A敷地:102m B敷地:10m 史跡指定地:0m |
階数 | A敷地:地上20階・地下3階・塔屋2階 B敷地:地上1階・地下2階 |
構造 | A敷地:鉄骨造 一部鉄筋コンクリート造 |
建築主 | 西日本電信電話株式会社・NTTアーバンソリューションズ株式会社・NTT都市開発株式会社 |
設計者 | 基本設計:株式会社NTTファシリティーズ 実施設計・監理:株式会社竹中工務店 |
施工 | 株式会社竹中工務店 |
着工予定 | 2023年(令和5年)2月 |
竣工予定 | 2025年(令和7年)1月 |
開業予定 | 2025年(令和7年)春 |
地図
建設予定地は上町筋と中央大通が交差する法円坂交差点から東へ約300m。北側に大阪城公園、南側に史跡難波宮跡(難波宮跡公園)がある。最寄り駅は大阪メトロ谷町線・中央線の谷町四丁目駅で、9番出口から徒歩約8分、大阪メトロ中央線・長堀鶴見緑地線の森之宮駅から徒歩約12分、その他、JR大阪環状線の森之宮駅から徒歩約16分。
公式資料および関連サイトなど
- 法円坂北特定街区(NTT西日本本社所在地)における開発計画について【NTT西日本】
- 『パティーナホテルズ&リゾーツ』 が日本初進出【NTT都市開発】
- 報道発表資料 法円坂北特定街区【大阪市】