2020年11月20日、株式会社パルコが大阪市中央区心斎橋筋1丁目にオープンさせた心斎橋PARCO。旧そごう心斎橋本店の建物を引き継いだ大丸心斎橋店北館を外装を含め大規模リニューアル。同店は渋谷PARCOおよび名古屋PARCOと並ぶ東名阪の基幹店の位置付けとなり、2019年9月にリニューアルオープンした大丸心斎橋店本館と合わせ、アーバンドミナント戦略の具現化を推進していくビルとなる。
外観イメージ&コンセプト
心斎橋PARCOのコンセプトは、ファッションビル~百貨店の枠を超え、「モノとコト」「日常とアート」「リアルとテクノロジー」が、ボーダレスに交わる新しい商業ビル(NEW COMPLEXビル)。ターゲットは「ノンエイジ」「ジェンダーレス」「コスモポリタン」。年齢、男女に限らず、国境の制限すら超えてビルの多様な価値観に共感し、自分たちらしさを大切にする人々。
建物外観 (2020年12月撮影)
6階「POP CULTURE SHINSAIBASHI」
6階には「どんぐり共和国」や「キディランド」等、キャラクターショップが数多く出店。関西初の「ゴジラ・ストア Osaka」や「刀剣乱舞万屋本舗」などもオープン。日本から世界へ向けた体験型ジャパンカルチャーの西日本を代表する発信拠点となる。
9~11階「東急ハンズ」
長堀通沿いで営業していた「東急ハンズ心斎橋店」が心斎橋PARCOの9階~11階の3フロアに移転。9階には「Francfranc」や、大人の趣味を充実させるカルチャースクール&体験型書店「天狼院書店」が大阪初出店。10Fにはドイツ発のデザイン家具・インテリア雑貨を取り扱う「KARE」が出店。
12階「THEATUS心斎橋」
2021年1月21日に開業するシネマコンプレックス「シアタス心斎橋」。7スクリーン、全403席を備え、内装や家具にこだわったスペシャリティな空間の中で最先端の映像音響を楽しめる。
12階~14階「吹き抜け空間」
12~14階は吹き抜け空間となっており、水が流れ落ちる「滝の広場」では空山基氏の作品「Sexy Robot」が2021年1月中旬頃迄の期間限定で展示されている。
14階「EVENT SPACE」
14階にはイベントスペースとギャラリーが入居。大丸心斎橋劇場及び大丸心斎橋イベントホールを継承。旧大丸心斎橋劇場は「SPACE14(スペースイチヨン)」、旧大丸心斎橋イベントホールは「PARCO EVENT HALL」として生まれ変わった。現代アートカルチャーの発信地として注目を浴びそう。
地下出入口
物件概要
名称 | 心斎橋PARCO |
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所在地 | 大阪府大阪市中央区心斎橋筋1-8-3 |
用途 | 百貨店 |
敷地面積 | 10,755.72㎡ (大丸心斎橋店本館を含む) |
建築面積 | 4,187.83㎡ |
延床面積 | 58,212.02㎡ |
容積率対象面積 | 56,568.34㎡ |
高さ | 82.432m |
階数 | 地上14階・地下2階・塔屋3階 |
構造 | 鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造 |
建築主 | 株式会社そごう |
設計者 | 竹中工務店 |
施工 | 竹中工務店・大成建設共同企業体 |
着工 | 2003年(平成15年) 旧そごう心斎橋本店 |
竣工 | 2005年(平成17年) 旧そごう心斎橋本店 |
開業 | 2020年(令和2年)11月20日 |
地図
場所は御堂筋沿い、御堂筋大丸前交差点の北東角。大阪を代表する繁華街の心斎橋エリアの中心付近に位置する。大阪メトロ御堂筋線・長堀鶴見緑地線の心斎橋駅に地下で直結している。