三菱地所、大阪ガス都市開発、オリックス不動産、関電不動産開発、積水ハウス、竹中工務店、阪急電鉄、三菱地所レジデンス、うめきた開発特定目的会社(大林組SPC)の9社が、大阪市北区大深町の旧梅田貨物駅跡地の約91,150㎡に建設中の(仮称)うめきた2期地区開発事業。2013年に先行開発区域として開業したグランフロント大阪とほぼ同じ顔ぶれの事業者連合が2期地区の開発を手掛ける。
完成イメージ図
コンセプトは「“Osaka MIDORI LIFE”の創造」。これまでの都市づくりのパラダイムを超え、多様性を受け入れて知恵を分かち合い、それぞれの“Quality of Life(QOL)”の向上を感じられる社会の構築に貢献。そのために「みどり」と融合した生命力あふれる都市空間や、イノベーション活動の拠点、様々な人が新しい活動にチャレンジできる仕組みをつくり、活力に満ちた創造的なライフモデル”Osaka MIDORI LIFE“をうめきたから関西、そして国内外へと発信する。

外観上は全7棟のビルが建設される

複数のビルが低層部を共有する構造

多層構造の商業施設となる

ウォルドーフ・アストリア大阪 完成イメージ図


キャノピーby ヒルトン大阪梅田 完成イメージ図


南北に「ひらめきの道」と呼ばれるデッキが通る

都市公園を見渡せる

引用元:
うめきた2期地区開発プロジェクト
株式会社ラスイート 蓮 うめきた ティザーサイト
規模は南街区賃貸棟が地上39階建て、高さ181.50m、延床面積317,249.30㎡、南街区分譲棟が地上51階建て、高さ約185m、延床面積約93,000㎡、総戸数約600戸、北街区賃貸棟が地上26階建て、高さ124.30m、延床面積65,421.20㎡、北街区分譲棟が地上46階建て、高さ約172.55m、延床面積約72,593.16㎡、総戸数約600戸、2024年夏頃に先行まちびらき、2027年度の全体開業を予定している。
施設配置

開発は敷地全体を南街区と北街区に分けて行う。南街区にMICE施設、オフィス、商業、ホテル(スーパラグジュアリーホテルおよびアップスケールホテル)、都市型スパからなる高層複合ビルを1棟(外観上は4棟)、分譲高層住宅を1棟、北街区に中核機能、オフィス、商業、ライフスタイルホテルからなる高層複合ビル1棟、分譲高層住宅を1棟建設する。中央部に約45,000㎡の都市公園を設け、南側にリフレクション広場、北側にうめきたの森が整備される。

うめきた2期地区への導線は、JR大阪駅ノースゲートビルディング、グランフロント大阪北館、新駅ビル、新梅田シティからのデッキ接続、うめきた広場からの地下接続となる。北街区と南街区の間は都市計画道路が通り、両サイドにステッププラザと呼ばれる歩行者空間を整備。その上を2階レベルで「ひらめきの道」が通る構造。
ホテル配置図
2021年11月、JV9社はうめきた2期地区に計画している3ホテルのオペレーターを公表した。

南街区賃貸棟・西棟のスーパーラグジュアリーホテル(SLホテル)には関西初となるヒルトン系の最高級ホテルの「ウォルドーフ・アストリア大阪」が進出。2階および28階~38階に位置し、50㎡を中心とする252室の客室のほか、ラウンジ&バー「ピーコック・アレー」や、レストラン、フィットネス、スパ、屋内プール、チャペル、ライブラリー・ラウンジ、宴会場、会議室などを設置する。
南街区賃貸棟・東棟のアップスケールホテル(USホテル)は阪急阪神ホテルズが運営する。5階~28 階に位置し、客室は23㎡を中心とする482室で、レストラン、バー、フィットネスを設置。
北街区賃貸棟のライフスタイルホテル(LSホテル)には日本初となるヒルトン系の「キャノピーby ヒルトン大阪梅田」が進出。客室数308室にキャノピー・セントラル、カフェ、会議室、トランスファー・ラウンジ、フィットネス等を備える
現地の様子(2022年1月)

多数の重機が林立し工事が本格化している

この場所に分譲棟(タワーマンション)が建つ

この辺りが都市公園の玄関口となる

左側がグランフロント大阪北館

写真中央の辺りが「うめきたの森」となる


既にタワークレーンが立ち上がっている

中央の盛土の辺りが「リフレクション広場」となる

地下躯体の構築がスタートしている

大阪駅の一部となり改札内での往来が可能となる


賃貸棟の地上躯体が少しだけ姿を見せている


賃貸棟の基礎部分が姿を見せている


物件概要

南街区賃貸棟
名称 | (仮称)うめきた2期地区開発事業 南街区賃貸棟 |
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所在地 | 大阪市北区大深町1番39の一部、19番13の一部、19番7の一部 (大阪都市計画事業大阪駅北大深西地区土地区画整理事業区域内9街区①-1、③-2) |
用途 | 事務所・ホテル・商業施設等 |
敷地面積 | 25,262.07㎡ |
建築面積 | 17,586.72㎡ |
延床面積 | 317,249.30㎡ |
容積率対象面積 | 277,882.77㎡ |
高さ | 181.50m |
階数 | 地上39階・地下3階 |
構造 | S造 (一部RC造・SRC造) |
建築主 | 三菱地所株式会社、大阪ガス都市開発株式会社、オリックス不動産株式会社、関電不動産開発株式会社、積水ハウス株式会社、株式会社竹中工務店、阪急電鉄株式会社、うめきた開発特定目的会社 |
設計者 | 株式会社三菱地所設計関西支店一級建築士事務所 |
施工 | うめきた2期共同企業体 (株式会社竹中工務店・株式会社大林組) |
着工 | 2020年(令和2年)12月上旬 |
竣工予定 | 2024年(令和6年)11月下旬 |


北街区賃貸棟
名称 | (仮称)うめきた2期地区開発事業 北街区賃貸棟 |
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所在地 | 大阪市北区大深町1番40、1番41の一部、1番18の一部 (大阪都市計画事業大阪駅北大深西地区土地区画整理事業区域内6街区②-2、①-2) |
用途 | 事務所・ホテル・商業施設等 |
敷地面積 | 8,402.88㎡ |
建築面積 | 5,350.00㎡ |
延床面積 | 65,421.20㎡ |
容積率対象面積 | 54,618.72㎡ |
高さ | 124.30m |
階数 | 地上26階・地下3階 |
構造 | S造 (一部RC造・SRC造) |
建築主 | 三菱地所株式会社、大阪ガス都市開発株式会社、オリックス不動産株式会社、関電不動産開発株式会社、積水ハウス株式会社、株式会社竹中工務店、阪急電鉄株式会社、うめきた開発特定目的会社 |
設計者 | 株式会社日建設計一級建築士事務所 |
施工 | うめきた2期共同企業体 (株式会社竹中工務店・株式会社大林組) |
着工 | 2021年(令和3年)2月中旬 |
竣工予定 | 2024年(令和6年)4月下旬 |


北街区分譲棟
名称 | (仮称)うめきた2期地区開発事業 北街区分譲棟 |
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所在地 | 大阪市北区大深町1番41の一部、1番18の一部 (大阪都市計画事業大阪駅北大深西地区土地区画整理事業区域内6街区②-1、①-1) |
用途 | 共同住宅(分譲) |
敷地面積 | 7,318.81㎡ |
建築面積 | 3,609.30㎡ |
延床面積 | 72,593.16㎡ |
容積率対象面積 | 47,561.62㎡ |
高さ | 172.55m |
階数 | 地上46階 |
構造 | RC造 |
建築主 | 積水ハウス株式会社、大阪ガス都市開発株式会社、オリックス不動産株式会社、関電不動産開発株式会社、株式会社竹中工務店、阪急電鉄株式会社、三菱地所レジデンス株式会社、うめきた開発特定目的会社 |
設計者 | 株式会社竹中工務店 一級建築士事務所 |
施工 | 未定 |
着工 | 2022年(令和4年)4月初旬 |
竣工予定 | 2026年(令和8年)3月下旬 |


地図
建設場所はJR大阪駅の北西側に位置する旧梅田貨物駅跡地。JR大阪駅を初め7駅13路線が集結する関西最大の巨大ターミナルに位置する。2023年には開発敷地内にJR大阪駅と改札内で接続する「うめきた(大阪)地下駅」が開業予定。将来的には中之島、難波、天王寺、関西空港方面を結ぶ「なにわ筋線」の開業も予定されており、関西全域の広域アクセスが飛躍的に向上すると見込まれている。