京阪ホールディングスと中央日本土地建物が大阪市中央区北浜3丁目の京阪御堂筋ビルおよび日土地淀屋橋ビル跡地に建設中の(仮称)淀屋橋プロジェクト(淀屋橋駅東地区都市再生事業)。都市再生特別地区制度を活用した高規格のオフィスビルで、規模は地上31階建て、高さ約149.205ｍ、延床面積72,853.77㎡、2025年7月の竣工を予定している。
完成イメージ図
外観はビジネス街の上質な街並みの形成を目標とする｢御堂筋デザインガイドライン｣に沿った風格のあるデザイン。御堂筋を挟んで進行中の淀屋橋駅西地区第一種市街地再開発事業と合わせ、2つのビルのデザインを調和させた御堂筋のゲートタワーとなる。
高さ約50mに形成された基壇部の軒線は、御堂筋の統一感ある景観の形成に貢献する。
夜間には軒線や頂部に印象的なライトアップを計画している。
淀屋橋駅と接続する地下1階～地上2階には3層吹き抜けの立体多目的広場を整備。商業施設や観光ステーションを整備し、明るく快適な地下空間を創出する。
最上階(30階)には中之島や御堂筋の新しい観光･文化配信の機能を担う展望ホールやギャラリーを整備。大阪の街並みを一望できる上質な空間を創出する。
引用元：「淀屋橋駅東地区都市再生事業」着工【京阪HD･中央日本土地建物】
フロア構成
低層階(地下2階～2階)が商業施設や観光、4階～8階がオフィス、10階～11階がビジネスラウンジ、12階～29階がオフィス、30階が商業施設･展望テラスとなる。
現地の様子（2023年5月）
淀屋橋交差点の角地で建設工事が進んでいる
取材時点では基礎工事の段階
後ろの高層ビルは日本生命淀屋橋ビル(高さ123m)
南北の敷地幅が約90mの広大な敷地
写真の右奥側が淀屋橋駅西地区
御堂筋の象徴だった高さ30mラインが残っていた
物件概要
| 名称 | 計画名：(仮称)淀屋橋プロジェクト / 淀屋橋駅東地区都市再生事業 |
|---|---|
| 所在地 | (仮換地)北浜三丁目地区土地区画整理事業街区番号1符号(1)の一部及び(2)の一部 (換地前)大阪府大阪市中央区北浜三丁目1番1他21筆 |
| 用途 | 事務所・物販店舗･飲食店舗･駐車場 |
| 敷地面積 | 約3,940.82㎡ |
| 建築面積 | 2,686.84㎡ |
| 延床面積 | 約72,853.77㎡ |
| 容積率対象面積 | – |
| 高さ | 149.205m |
| 階数 | 地上31階・地下3階 |
| 構造 | 鉄骨造・一部鉄骨鉄筋コンクリート造 |
| 建築主 | 中央日本土地建物株式会社・京阪ホールディングス株式会社 |
| 設計者 | 株式会社竹中工務店大阪一級建築士事務所 |
| 施工 | 株式会社竹中工務店 大阪本店 |
| 着工 | 2022年(令和4年)6月10日 |
| 竣工予定 | 2025年(令和7年)7月31日 |
地図
建設場所は御堂筋と土佐堀通が交わる淀屋橋交差点の南東角。中之島の大阪市役所から土佐堀川を挟んで南側に位置する。御堂筋を挟んで西側では淀屋橋駅西地区第一種市街地再開発事業が進行中。最寄り駅は大阪メトロ御堂筋線･京阪本線の淀屋橋駅で、地下1階フロアと直結される。
公式資料および関連サイトなど
- 「淀屋橋駅東地区都市再生事業」着工【京阪HD･中央日本土地建物】
- 「淀屋橋駅東地区都市再生事業」について【京阪HD･中央日本土地建物】
- 大阪・淀屋橋ツインビル、東西で調和したデザインに【日本経済新聞】
