合同会社AQUART神戸が神戸市中央区新港町に建設中の神戸ポートミュージアム(KPM)。神戸市がすすめる新港突堤西地区(第1突堤基部)再開発事業のB地区に建設される文化施設棟で、規模は地上4階建て、高さ21.73m、延床面積7,283㎡、2021年秋頃の開業を予定している。
完成イメージ図
建物外観は「隆起する大地と侵食する水により生まれた造形」を表現。シンボルマークは波際に建つミュージアムの象徴的なシルエットをモチーフに描写。ロゴタイプは動きのある書体で施設の活動的な様子を表している。
メインとなる施設は2階~4階に入る「átoa(アトア)」で、株式会社アクアメントが運営。延床面積は約4,700㎡、「劇場型アクアリウム」を基本コンセプトに、アクアリウム(水槽)とアートを融合。舞台美術やデジタルアートの演出による都市と共存する次世代エンターテイメント施設となる。
1階にはポトマックが運営するフードホール「TOOTH MART FOOD HALL&NIGHT FES (トゥース マート フードホール&ナイトフェス)」が入る。延床面積は約868㎡、神戸ブランドの「TOOTH TOOTH」がセレクションした「食でつながる」次世代フードマーケットとなる。
また1階にはGLIONグループのモトーレン阪神が運営する「GLION CLASSIC CAR MUSEUM (仮称)」も入る。延床面積は約49㎡、大阪築港にある「GLION MUSEUM (ジーライオンミュージアム)」から選び抜かれた希少な世界のヴィンテージカーを展示する。
引用元:2021年秋、新港突堤西地区に誕生する文化施設棟の名称は「神戸ポートミュージアム」に決定【神戸市】
新港突堤西地区(第1突堤基部)再開発事業
神戸開港150年記念プロジェクトと銘打たれた新港突堤西地区(第1突堤基部)再開発事業は、総面積約34,000㎡、新たな魅力と活力ある都心・ウォーターフロントの創出に向け、公募により住友不動産を代表企業とする企業連合が優先交渉権者に決定した。構成企業はSMBC信託銀行、フェリシモ、モトーレン阪神(GLIONグループ)、関電不動産開発となっている。
北側のA地区には両サイド(5工区・8工区)に住友不動産と関電不動産開発が手掛ける27階建てのツインタワーマンション「ベイシティタワーズ神戸」、中央部南側(7工区)にGLIONグループの本社やショールームなどが入る地上10階建ての「GLION Awa-s Building」、中央部北側(6工区)に600台の立体駐車場「タイムズ神戸新港町」が建設される。
南側のB地区には西側(3工区)にアクアリウム、フードホール、クラシックカーミュージアムで構成される複合文化施設「神戸ポートミュージアム」、東側(4工区)に通販大手フェリシモの本社となる9階建ての「Stage Felissimo」が建設される。
現地の様子(2021年5月)
物件概要
名称 | 神戸ポートミュージアム 計画名:(仮称)神戸新港文化施設棟 新築工事 |
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所在地 | 地名地番:神戸市中央区新港町112番2 |
用途 | 博物館(水族館) |
敷地面積 | 5,328.12㎡ |
建築面積 | 3,062.85㎡ |
延床面積 | 7,283㎡ |
容積率対象面積 | – |
高さ | 21.73m |
階数 | 地上4階・地下1階 |
構造 | 鉄筋コンクリート造 |
建築主 | 合同会社AQUART神戸 |
設計者 | 設計︰大成建設株式会社 一級建築士事務所 CM︰日建設計コンストラクション・マネジメント株式会社 |
施工 | 大成建設株式会社 |
着工 | 2020年(令和2年)2月 |
開業予定 | 2021年(令和3年)秋頃 |
地図
建設場所は新港突堤臨港線の京橋南詰交差点から南へ約110m。最寄り駅は各線の三宮駅から徒歩17分~20分。2021年4月1日より三宮駅前とウォータフロントを結ぶ連節バス「Port Loop (ポートループ)」の運行が開始された。