大阪府、大阪市、JR西日本などが出資して設立された第三セクターの関西高速鉄道が、大阪市内を南北に縦断する地下ルートに建設中のなにわ筋線。既存のJR線および南海線を介して新大阪・梅田・難波・天王寺の主要ターミナルと関西国際空港を直結する路線で、2031年春の開通を予定している。
路線図
なにわ筋線は2023年春に開業が予定されているうめきた(大阪)地下駅(JR大阪駅と同一駅)と、JR難波駅および南海本線の新今宮駅を結ぶ鉄道路線で、途中駅には(仮称)中之島駅、(仮称)西本町駅、(仮称)南海新難波駅の3駅を整備する計画。
引用元:関西高速鉄道株式会社│なにわ筋線
(仮称)南海新難波駅 位置図
(仮称)南海新難波駅は御堂筋、四つ橋筋、千日前通に囲まれたエリアの中間あたりに建設される新駅で、既存の南海難波駅からは北西へ約200~300mほど離れた場所となる。
計画では上下線に分かれた地下6階の駅構造物が、阪神高速1号環状線の高架の東西を挟むように建設される。最深部は大深度地下と呼ばれる約50mとなる。
引用元:関西高速鉄道株式会社│なにわ筋線
現地の様子(2022年3月)
工事概要
名称 | なにわ筋線 |
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区間 | 共同営業区間 (仮称)北梅田~(仮称)西本町 JR営業区間 (仮称)西本町~JR難波 南海営業区間 (仮称)西本町~新今宮(南海) |
設置駅 | (仮称)中之島駅、(仮称)西本町駅、(仮称)南海新難波駅 |
建設延長 | 複線 約7.2km(地下6.5km、堀割・盛土0.3km、高架0.4km) |
規格 | 軌間 1,067mm 直流 1,500V 設計最高速度 110km/h |
総事業費 | 約3,300億円 |
整備手法 | 償還型上下分離方式 |
整備主体 | 関西高速鉄道株式会社(第三種鉄道事業者) |
運行主体 | 西日本旅客鉄道株式会社・南海電気鉄道株式会社(第二種鉄道事業者) |
輸送需要 | 約24万人/日 |
開業目標 | 2031年春(予定) |