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【森之宮】大阪府立成人病センター跡地周辺の再開発 2023年3月

大阪府は大阪市東成区中道1丁目の旧府立成人病センター跡地および旧公衆衛生研究所跡地等の再開発を検討している。跡地には高等教育・研究機関や健康・医療・介護関連産業、共同住宅などを立地させる方針で、市場動向やニーズを把握した上で誘致活動を行い、2020年度以降に土地を売却する予定となっている。

敷地の概況

旧府立成人病センター周辺には複数の大阪府関連施設が立地している。

大阪府立成人病センター跡地 施設配置現況
府関連施設の配置

A・・・府立成人病センター (2017年3月に大阪国際がんセンターへ移転)
B・・・動物管理指導所 (羽曳野市へ移転)
C・・・府立環境農林水産総合研究所 (羽曳野市へ移転)
D・・・府警施設 (2015年に閉鎖)
E・・・府立公衆衛生研究所 (大阪健康安全基盤研究所へ統合)

再開発予定地のA~Eを合わせた総敷地面積は約26,000㎡となる。

府立成人病センター跡地等のまちづくり方針

2014年12月に策定された「府立成人病センター跡地等のまちづくり方針」では、コンセプトを「多世代が交流する、学びと健康とにぎわいのまち」とし、敷地を以下のようにゾーニングしている。

大阪府立成人病センター跡地 ゾーニングイメージ
府立成人病センター跡地 ゾーニングイメージ

引用元:府立成人病センター跡地等のまちづくり方針【大阪府】

にぎわい創出ゾーン

高等教育・研究機能(大学、研究機関、専門学校等)
健康・医療・介護分野の産業・研究機能(高齢者の生活支援サービス施設等・健康・医療・介護関連の製品・サービスの実証の場となる施設及びショールーム等)
地域文化交流機能(カルチャーセンター、コミュニティ・カフェ等)
商業・サービス機能(商業施設、専門小売店、飲食施設等)

多世代交流居住ゾーン

子育て・ファミリー世帯向け居住機能(分譲マンション、賃貸マンション、保育所等)
高齢者向け居住機能(有料老人ホーム、特別養護老人ホーム、高齢者向け住宅等)

大阪城東部地区のまちづくりの方向性

大阪府立大と大阪市立大の統合による新大学基本構想が示されたことにより、大阪城東部地区のコンセプトや土地利用計画の具体化を図ることを目的に策定された「大阪城東部地区のまちづくりの方向性」においては、③の多世代居住複合ゾーンに府立成人病センター跡地が含まれている。

大阪城東部地区 ゾーニングイメージ
大阪城東部地区 ゾーニングイメージ

引用元:「大阪城東部地区のまちづくりの方向性」の策定と府民意見等の募集結果について【大阪府】

多世代居住複合ゾーンは、「健康医療機能等と連携し、スマートエイジングシティの取組みを展開しながら、多様な世代が健康で安全に住み続けられる、商業・業務なども含めた住環境の実現を図る」とされている。

現地の様子(2023年3月)

大阪府立成人病センター跡地 2023年3月 01
開発予定地の北西側から撮影
成人病センターの解体工事が進んでいる
大阪府立成人病センター跡地 2023年3月 02
開発予定地の北側から撮影
病院棟の建物はほぼ姿を消している
大阪府立成人病センター跡地 2023年3月 03
開発予定地の北東側から撮影
敷地北側は「にぎわい創出ゾーン」となる予定
大阪府立成人病センター跡地 2023年3月 04
開発予定地の東側の細街路
再開発により快適な歩行者空間が確保される予定
大阪府立成人病センター跡地 2023年3月 05
開発予定地の東側から撮影
敷地の南側を中心にまだ建物の一部が残っている
大阪府立成人病センター跡地 2023年3月 06
開発予定地の南東側から撮影
住宅街との緩衝帯として広場や緑地等が整備される予定
大阪府立成人病センター跡地 2023年3月 07
旧府立公衆衛生研究所を北西側から撮影
解体の準備が行われているように見える
大阪府立成人病センター跡地 2023年3月 08
旧府立環境農林水産総合研究所を南西側から撮影
こちらも解体を待つ状態となっている
大阪府立成人病センター跡地 2023年3月 09
旧府立環境農林水産総合研究所を南東側から撮影
この辺りは「多世代交流居住ゾーン」となる予定

地図

開発予定地は中央大通の森ノ宮公団住宅前交差点から西へ約80m。北側にJR森ノ宮電車区や大阪メトロ検車場等があり、一帯では大阪公立大学の森之宮キャンパスの新設を中心とした再開発が計画されている。アクセスはJR大阪環状線・大阪メトロ中央線・長堀鶴見緑地線の森ノ宮駅から徒歩1~2分。

公式資料および関連サイトなど

過去の取材記事リスト

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