大阪マルビルと運営元の大和ハウス工業は大阪市北区梅田1丁目の複合ビル「大阪マルビル」の建て替え計画を発表した。大阪マルビルは1976年に竣工した円柱型の形状が特徴的な高層ビルで、長らく梅田のランドマークとして親しまれてきたが、設備の老朽化に伴い周辺施設との競争力低下が懸念されていた。建替えは2023年夏に工事着手し、2030年春の完成を目指す。
建替えの基本構想
今回の建て替え計画では、現状の地上30階建て、高さ約123mの建物から更に高層化する予定で、多目的に利用できる大型ホールや、高機能オフィスの設置など、賑わい創出の場、文化交流の場としての役割を果たせるよう進化させるとしている。また2025年の日本国際博覧会(大阪・関西万博)期間中はバスターミナルとして敷地を貸し出し、仮設の待合スペースを設置するとともに、乗車場、待機場などを設け、全国各地から来場する人々の安全・快適な移動を支援する。
現地の様子(2022年9月)
物件概要(既存の建物)
名称 | 大阪マルビル |
---|---|
所在地 | 大阪市北区梅田1丁目9-20 |
用途 | ホテル(480室)・店舗(35店舗) |
敷地面積 | 3,244.62㎡ |
建築面積 | 2,546㎡ |
延床面積 | 41,069.4㎡ |
容積率対象面積 | – |
高さ | 123.92m (軒高112.21m) |
階数 | 地上30階・地下4階・塔屋3階 |
構造 | 鉄骨造 一部鉄骨鉄筋コンクリート造 |
建築主 | 吉豊産業株式会社 |
設計者 | フジタ工業株式会社(現株式会社フジタ) |
施工 | フジタ工業株式会社(現株式会社フジタ) |
着工 | 1973年(昭和48年)10月 |
竣工 | 1976年(昭和51年)3月 |
地図
場所はJR大阪駅の南側、いわゆる大阪ダイヤモンド地区の中心に位置する。周辺にはヒルトン大阪や阪神百貨店(大阪梅田ツインタワーズ・サウス)、大阪駅前第1~第4ビルなどの大型ビルが建ち並ぶ。
公式資料および関連サイトなど
- 大阪マルビル建替えのお知らせ【大阪マルビル】
- 「大阪マルビル」を建て替えます【大和ハウス工業】
宿泊予約
- 大阪第一ホテル【楽天トラベル】