JR西日本と大阪ターミナルビルが大阪市北区大深町および梅田3丁目に建設中のイノゲート大阪。オフィスと飲食店舗を中心とする商業エリアで構成されるJR大阪駅の新しい駅ビルで、規模は地上23階建て、高さ121.6m、延床面積60,207.30㎡、2024年6月の竣工、同年秋の開業を予定している。
完成イメージ図
イノゲート大阪の名称は「Innovate(革新する)」+「gate(ゲート)」を組み合わせたもので、新しいものに挑んでいく、新しいビジネスを生み出していく、自由で前向きなマインドを歓迎する入り口になりたい、という思いをビルの名称に込めている。
開発エリア全体の名称は大阪駅西高架エリア開発。商業施設やバスターミナルが設置される高架下の開発エリアが延床面積約7,000㎡(店舗面積が約3,000㎡)。低層部には広場空間が設けられ、うめきた2期地区開発と連携した歩行者の回遊性向上を図る。
フロア構成
1階がJR大阪駅西側の新改札口(西口)と直結するエントランス、2階がノースゲートビルディングや駐車場と接続する連絡通路、3階~5階が飲食店舗(バルチカ03)、6階がオフィスサポート、9階~10階がフレキシブルオフィス、11階が貸会議室、12階~22Fがオフィスエリアとなる。
バルチカ03
「バルチカ03」はルクア大阪地下2階のバルゾーン「バルチカ」の派生ブランド。「03」は梅田3丁目に立地すること、オフィスワーカーが毎日通いたくなるような「サードプレイス」を目指すこと、また男性向けの横丁ゾーンから「おっさん(03)」の意味も併せ持っている。
オフィス&貸会議室
6階は蔦屋書店の「カルチュア・コンビニエンス・クラブ」が手掛けるオフィスロビーを配置。書籍・文具・食雑貨やオフィスワーカーが手軽に利用できる軽食類などを提供。シェアラウンジとしても利用可能。
9階・10階のフレキシブルオフィスはスタートアップ・ベンチャー、士業、企業内のプロジェクトチームなど、多様なワーカーの幅広いニーズにフレキシブルに応えるオフィス。ラグジュアリーなロビーラウンジやワークシーンを彩る会議室を備える。
11階の貸会議室は18名から最大126名を収容する12室のミーティングスペースを設置。リアルとオンラインを組み合わせたハイブリッド型イベントにも対応する最新AV設備を備える。また専用ロビーやレセプションパーティーにも最適なクリエイティブラウンジも併設。
穏やかな採光と緑豊かな眺望を楽しめるオフィス空間。
現地の様子(2023年5月)
物件概要
名称 | イノゲート大阪 計画名:大阪駅西高架エリア開発 / (仮称)大阪駅西北ビル開発事業 |
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所在地 | 大阪市北区梅田3丁目1番3号 |
用途 | 駅施設・事務所・物販店舗・飲食店舗 |
敷地面積 | 全体 19,859.86㎡ |
建築面積 | (申請)3,690.46㎡ (申請以外)15,322.19㎡ (全体)19,012.65㎡ |
延床面積 | (申請)60,207.30㎡ (申請以外)16,133.98㎡ (全体)76,341.28㎡ |
容積率対象面積 | (申請)58,012.14㎡ (申請以外)16,133.98㎡ (全体)74,146.12㎡ |
高さ | 121.6m (申請以外)7.7m |
階数 | (申請)地上23階・地下1階・塔屋1階 (申請以外)地上1階・地下1階 |
構造 | S造 一部SRC造 (申請以外)S+RC造 |
建築主 | 西日本旅客鉄道株式会社、大阪ターミナルビル株式会社 |
設計者 | 西日本旅客鉄道株式会社一級建築士事務所 |
施工 | 株式会社大林組大阪本店 |
着工 | 2021年(令和3年)2月末日 |
竣工予定 | 2024年(令和6年)6月末日 |
地図
建設場所はJR大阪駅の北西側。ノースゲートビルディングと大阪ステーションシティ駐車場の間に位置する。JR大阪駅西口改札を通じて南側のJPタワー大阪および北側のうめきた(大阪)駅方面に接続する。
公式資料および関連サイトなど
- 大阪駅新駅ビル計画 2024年秋開業予定【JR西日本】
- 大阪駅西高架エリア開発【JR西日本】
- 大阪駅がさらに西側に広がります【JR西日本】