大阪市が北区中之島4丁目の市有地に建設した大阪中之島美術館(Nakanoshima Museum of Art, Osaka)。世界の近現代美術をテーマに、大阪の実業家･山本發次郎の収集作品600点をはじめ、大阪市が収集した5600点を所蔵し、大規模巡回展に対応可能な関西最大級の企画展示室を設置する美術館で、規模は地上5階建て、高さ39.05m、延床面積20,012.43㎡、2021年6月に竣工、2022年2月2日に開館した。
完成イメージ図
外観はガラス張りの低層部に黒基調のプレキャストコンクリートパネルで覆われたキューブ型のデザイン。建物には様々な方角に複数の出入口が設けられている。
同館の略称は｢NAKKA｣。｢NAKANOSHIMA MUSEUM OF ART, OSAKA｣の最初の3文字｢NAK｣と最後の2文字｢KA｣を組み合わせ、｢はじけるような軽快な発音で、大阪に誕生する新しい美術館を連想させる意図｣が込められている。同館の設計は遠藤克彦建築研究所が担当している。
建物外観（2023年10月撮影）
北側には緑に囲まれた芝生広場が整備されている
中之島の水辺に映える美しい景観
ヤノベケンジ氏制作の｢SHIP’S CAT (Muse)｣がお出迎え
デッキから続く2階レベルの導線が確保されている
L字型にデザインされた窓ガラスが特徴
美術館へと続く大階段が設置されている
国立国際美術館へと繋がるデッキが見える
堂島川沿いから駐車場に入ることが可能
建物内観（2023年10月撮影）
館内にはミュージアムショップがある
シンプルなデザインの洗練された空間
ライトアップがとても美しい
物件概要
| 名称 | 大阪中之島美術館 計画名：(仮称)大阪新美術館建設工事 |
|---|---|
| 所在地 | 地名地番：大阪市北区中之島4丁目32番14 |
| 用途 | 美術館・店舗・駐車場 |
| 敷地面積 | 12,870.54㎡ |
| 建築面積 | 6,680.56㎡ |
| 延床面積 | 20,012.43㎡ |
| 容積率対象面積 | 18,126.36㎡ |
| 高さ | 36.9m |
| 階数 | 地上5階 |
| 構造 | 鉄骨造 |
| 建築主 | 大阪市長 |
| 設計者 | 大阪市都市整備局公共建築部・株式会社遠藤克彦建築研究所 |
| 施工 | 錢高・大鉄・藤木特定建設工事共同企業体 |
| 着工 | 2019年(平成31年)3月1日 |
| 竣工 | 2021年(令和3年)6月30日 |
| 開館 | 2022年(令和4年)2月2日 |
地図
場所は大阪市立科学館、国立国際美術館の北側。東側には関電ビルディングやダイビル本館などが建つ中之島3丁目共同開発エリアがある。アクセスは京阪中之島線の渡辺橋駅から徒歩5分、大阪メトロ四つ橋線の肥後橋駅から徒歩10分。その他、阪神本線福島駅、JR東西線新福島駅、JR大阪環状線福島駅、京阪中之島線中之島駅からも徒歩圏内。
