奈良県(PFI奈良賑わいと交流拠点株式会社)が奈良市三条大路1丁目の県営プール跡地に建設した奈良県コンベンションセンター。奈良県が進めてきた県営プール跡地活用プロジェクトの中核となる大型コンベンション施設で、規模は地上2階建て、高さ20.12m、延床面積35,128.95㎡、2020年2月に竣工、2020年4月1日に開業した。
完成イメージ図
引用元:県営プール跡地活用プロジェクト ホテルを核とした賑わいと交流の拠点整備事業
建築デザインは、軒の水平線を強調したスカイラインと正倉院を想起させる外壁、そして寺社の回廊を想起させる列柱によって構成。奈良県産材の木材を使用し天平文化の色彩を新たなイメージで表現。
奈良県による「県営プール跡地活用プロジェクト ホテルを核とした賑わいと交流の拠点整備事業」では、奈良県の滞在型観光・人々の交流を促進する新たな拠点を創出するため、奈良県コンベンションセンター、JWマリオットホテル奈良、NHK奈良放送会館などが整備された。
フロア構成
北側のコンベンション施設棟には天井高9.9m、約2,100㎡の無柱大空間を備えるコンベンションホールや会議室、南側の観光振興施設棟には奈良県の観光振興を目的とする公共施設として「奈良 蔦屋書店」や、約600㎡の劇場空間となる「天平ホール」が入る。2棟の間には1,000㎡超の屋根付きの屋外イベントスペース「天平広場」が整備された。
建物外観(2021年4月撮影)
物件概要
名称 | 奈良県コンベンションセンター 計画名:大宮通り新ホテル・交流拠点事業 コンベンション施設等整備事業 |
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所在地 | 奈良県奈良市三条大路一丁目691-1 |
用途 | 集会場・劇場・物販店舗・渡り廊下・バス待合所・バス停留所の上家・駐車場ゲート上家 |
敷地面積 | 17,555.33㎡ (開発面積24,385.90㎡) |
建築面積 | 12,041.11㎡ |
延床面積 | 35,128.95㎡ |
容積率対象面積 | – |
高さ | 20.12m |
階数 | 地上2階・地下2階 |
構造 | 鉄骨造 |
建築主 | PFI奈良賑わいと交流拠点株式会社 |
設計者 | 株式会社大林組 大阪本店 共同設計:株式会社梓設計 土木設計:株式会社オオバ 大阪支店 |
施工 | 株式会社大林組 大阪本店 |
着工 | 2017年(平成29年)7月 |
竣工 | 2020年(令和2年)3月 |
開業 | 2020年(令和2年)4月1日 |
地図
場所は大宮通りの奈良市役所東交差点から南へ約60m。周辺では県営プール跡地および奈良警察署跡地の大規模再開発により、NHK奈良放送会館やJWマリオットホテル奈良などが建設された。最寄り駅は近鉄奈良線の新大宮駅で、南口から徒歩約9分。またJR奈良駅からも徒歩約15分の距離となっている。