日本郵便、大阪ターミナルビル、JTBの3社が大阪市北区梅田3丁目の旧大阪中央郵便局、旧大弘ビル、旧アクティ西ビル跡地に建設中の(仮称)梅田3丁目計画。オフィス、ホテル、商業施設、劇場等から構成される超高層複合ビルで、規模は地上40階建て、高さ188m、延床面積229,000㎡、2024年3月の竣工を予定している。
完成イメージ図
2008年の計画発表では東京ディズニーランドを運営するオリエンタルランドの劇場が入る施設計画だったが、旧建築の保存運動や景気後退等の煽りを受け再開発は延期。その後、2019年に工事の一般競争入札が行われ、用途にホテルを含む計画として再始動した。名称は東京と名古屋の先行事例から、ビル全体がJPタワー大阪、商業エリアがKITTE大阪となる可能性が高い。
商業施設の中心部には4層吹抜けのアトリウムを設置。また旧大阪中央郵便局舎の歴史やJR大阪駅周辺の街の記憶を継承するため、アトリウムに面して旧局舎の一部(かつてのロビー部分を含む正面側)を保存・移設し、一体的な活用を行うことで感動的な空間を創出する。
引用元:
大阪駅西地区の開発計画について【JR西日本プレスリリース】
梅田3丁目計画(仮称)のプロジェクトマネジメント業務の受託について【日本郵政不動産】
大阪駅前に新たなエンターテインメント拠点誕生【MBSメディアホールディングス】
梅田3丁目計画(仮称)へホテル出店のお知らせ【JR西日本ホテルズ】
施設配置&フロア構成
(仮称)梅田3丁目計画は2階歩行者デッキを通じてJR大阪駅のサウスゲートビルディングと接続。また高架下通路を通じて(仮称)大阪駅西北ビルやうめきた2期地区方面へと接続する。地上部分には敷地の南東側と南西側に広場が設けられる。
フロア構成は、低層部に商業施設とMBSメディアホールディングスが運営する客席数1200~1300席の劇場(OBPにあったシアターBRAVA!の後継施設)、中層部に基準階貸室面積約4,000㎡の西日本最大級のオフィスフロア、高層部にバンケット施設を有する418室のホテルが入る。
ホテル
ホテル部分はJR西日本ホテルズとマリオット・インターナショナルが提携し、独立系ホテルからなる「オートグラフ コレクション ホテル」に加盟。日本では4軒目、アジア太平洋地域では17軒目のホテルを出店する。客室は40㎡を中心に418室、付帯施設として宴会場(7F)、レストラン(29F)、大浴場を併設するフィットネスジム(30F)等を計画している。
現地の様子(2022年9月)
物件概要
名称 | 梅田3丁目計画(仮称) 建設工事 |
---|---|
所在地 | 地名地番:大阪市北区梅田3丁目 144番2、529番1番、529番3、535番2 住居表示:大阪市北区梅田3丁目2-4 |
用途 | 事務所・ホテル・劇場・店舗(飲食、物販)・自動車車庫・公衆浴場・倉庫(倉庫業を含まない倉庫) |
敷地面積 | 12,893.31㎡ |
建築面積 | 9,800.00㎡ |
延床面積 | 229,000.00㎡ |
容積率対象面積 | 193,500.00㎡ |
高さ | 188.00m |
階数 | 地上40階・地下3階・塔屋2階 |
構造 | 鉄骨造、一部鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造 |
建築主 | 日本郵便株式会社、大阪ターミナルビル株式会社、株式会社JTB |
設計者 | 株式会社日建設計一級建築士事務所 |
施工 | 株式会社竹中工務店大阪本店 |
着工 | 2020年(令和2年)9月30日 |
竣工予定 | 2024年(令和6年)3月31日 |
地図
建設地はJR大阪駅桜橋口の西側、オオサカガーデンシティの北東側に位置する。線路を挟んで北側では大阪駅西高架下エリア開発により新しい駅ビルとなる(仮称)大阪駅西北ビルが建設中で、本計画とは地下通路でダイレクトに結ばれる予定となっている。
公式資料および関連サイトなど
- 梅田3丁目計画(仮称)【大阪市】
- 大阪駅西地区の開発計画について【JR西日本】
- 梅田3丁目計画(仮称)へホテル出店のお知らせ【JR西日本ホテルズ】