イオンモールはJRおよび京阪電鉄の京橋駅に隣接するイオン京橋店跡地の再開発を検討している。敷地面積は全体で約15,000㎡。京橋駅周辺は都市再生緊急整備地域に指定されており、将来的に周辺を含めた大規模な再開発が見込まれるため、着工までには相当な時間がかかるものと思われる。
イオン京橋店
イオン京橋店は1971年にダイエー京橋店として開業。ピーク時には国内のスーパーで売上高日本一を達成したこともある老舗の大型店舗だった。しかし京橋駅周辺の再開発の遅れや郊外型ショッピングモールの台頭、さらに施設の老朽化が進み売上高は低迷。2019年9月末をもって閉店した。
位置図
イオン京橋店跡地はJR京橋駅、京阪京橋駅、大阪ビジネスパークに囲まれた場所に位置し、それぞれのエリアを繋ぐ重要な結節点にあたる。イオン京橋点跡地の周辺にはJR西日本京橋電車区や変電所、将来的に地下化が検討されているJR東西線のルート上などを含めた公共空間再編検討区域がある。
大阪市は2021年9月に京橋駅周辺地区における公共空間再編の方向性と利活用方策に関する検討調査の公募型プロポーザルを行い、パシフィックコンサルタンツ大阪本社を予定事業者に選定している。
暫定利用施設 FULALI KYOBASHI (フラリキョウバシ)
イオンモールは再開発が始動するまでの活用を想定した暫定利用施設「FULALI KYOBASHI (フラリキョウバシ)」を2023年7月20日に開業した。飲食ゾーンや様々なイベントが開催できる駅前広場を設置し、京橋駅周辺の集客力向上や将来の開発への期待感を醸成することを目的としている。
現地の様子(2023年7月)
地図
再開発予定地は一日あたりの乗降客数約46万人を誇る大阪市東部のジャンクション駅として知られるJR京橋駅および京阪京橋駅に隣接。南側には高層ビルが建ち並ぶ副都心のOBP(大阪ビジネスパーク)があり、再開発は駅北側の繁華街とOBPを結ぶ導線上の非常に重要な位置付けとなる。